Windowsで無料から始められる「Cakewalk」系DAW。
でも、いざ作曲となると「何から打ち込めばいいの?」って迷いやすいですよね。
この記事では、初心者さんがつまずきやすいポイントを避けながら、ワンループ(短い繰り返し)を作って→1曲に完成させる方法を、やさしく順番にまとめました。
コード進行の選び方、ピアノロールの打ち込み、曲の展開づくり、最後の書き出しまで。
“完成まで連れていく”ことを最優先にしているので、楽器が弾けなくても大丈夫です。
| よくある悩み | この記事での解決 |
|---|---|
| メロディが作れない | コード内の音中心で作るコツを紹介 |
| 曲が短いまま終わる | 足し算/引き算で展開を作る手順を紹介 |
| それっぽくならない | 最小ミックスとオートメーションの考え方を紹介 |
この記事でわかること
- Cakewalkで作曲するときの全体の流れ(最短ルート)
- 循環コードを使ったワンループの作り方
- コード→ベース→ドラム→メロディの打ち込み順
- 1ループを1曲に育てる構成と展開のコツ
まず知っておきたい:Cakewalkは今どれを使うのが正解?
こんにちは。DTMって、最初の一歩がいちばんドキドキしますよね。
しかも「Cakewalk」まわりは最近動きがあるので、ここだけ最初に整理しておきます。
結論から言うと、これから始めるならCakewalk Sonar / Cakewalk Nextを前提にすると安心です。
Cakewalk by BandLab(CbB)は運用終了となり、アクティベーションを含め動作しない旨が案内されています。
| 名称 | ざっくり特徴 | こんな人向き |
|---|---|---|
| Cakewalk Sonar | 従来のCakewalk系の流れを汲む“本格”寄り | しっかり作り込みたい/長く使いたい |
| Cakewalk Next | 直感的に曲作りを進めやすいデスクトップ制作ツール | まず完成させたい/操作を軽く始めたい |
(※上の2つは公式サイトでも案内されています。)

Cakewalk by BandLabとSonar/Nextの違い(超ざっくり)
昔から「無料でプロ級」と言われていたCbBですが、公式ヘルプで「CbBはサンセットされ、アクティベーション含めサポート不可」という案内が出ています。
なので、検索で「Cakewalk 作曲 方法」を調べて古い手順が出てきても、画面や導入部分が合わないことがあるんです。
ただし安心してほしいのは、作曲の流れ(コード→ベース→ドラム→メロディ→構成)は変わりません。
これから始める人のおすすめルート
迷ったら、次のどちらかでOKです。
- 王道:Sonarでしっかり作る(後で困りにくい)
- 最短:Nextでテンポよく作って「完成体験」を先に作る
この記事では、どちらでも通用するように“考え方+Cakewalk系の操作”で説明していきます。
先に準備しておくもの(PC/音源/ヘッドホン)
最低限これだけあれば始められます。
- Windows PC
- ヘッドホン(スピーカーより夜でも作業しやすいです)
- ソフト音源(最初は付属音源で十分)
「鍵盤(MIDIキーボード)」は、最初はなくても大丈夫。
マウスで打ち込めば作曲できます。
作曲がラクになる超基本:スケールとコードだけ覚えよう
作曲って、才能やセンスが必要そうに見えるんですが。
最初は“ルールを少し知って、型に当てはめる”だけで、ちゃんと曲っぽくなります。
まずは白鍵(Cメジャー)でOKな理由
いきなり全部のキーを覚えるの、しんどいです。
なので最初は、ピアノの白鍵だけ(Cメジャー)で進めるのがいちばんラク。
白鍵だけで作ると、変な濁りが出にくくて「それっぽい」メロディになりやすいです。
慣れてきたら、同じ白鍵でもAマイナー(ラ始まり)に寄せると、ちょっと切ない雰囲気にもできます。
コードは「3つ重ねる」だけでいい
コードは難しい名前が多いんですが、最初はシンプルに。
音を3つ重ねたらコード、まずはこれだけでOKです。
たとえばCなら「ド・ミ・ソ」。Amなら「ラ・ド・ミ」。
この“土台”があると、メロディもベースも迷いが減ります。
よく使う循環コード(王道パターン)早見表
初心者さんに一番おすすめなのは、循環コードです。
4小節でひとまとまり→繰り返しても曲っぽく聴こえるので、ワンループ作りに最適なんです。
| 呼ばれ方 | 例(キー=C) | 雰囲気 |
|---|---|---|
| 王道 | C → G → Am → F | 明るくてポップ |
| 小室系っぽい | Am → F → G → C | 少し切なくて前向き |
| カノン進行っぽい | C → G → Am → Em → F → C → F → G | ドラマチック |
まずはこの中から1つ選んで、次の章でCakewalkに打ち込んでいきましょう。
Cakewalkで「ワンループ」を作る手順(最短で形にする)
ここからは、実際に曲の“芯”になる1ループ(8小節くらい)を作ります。
最初からフル尺を作ろうとすると挫折しやすいので、小さく作って→育てるのがコツです。
新規プロジェクト作成とテンポ・拍子・キー設定
プロジェクトを新規作成したら、まずはこの3つを決めます。
- テンポ(BPM):迷ったら90〜120くらい
- 拍子:ほとんどのポップスは4/4
- キー:迷ったらC(白鍵だけ)
最初のおすすめは、BPMは100くらい。
遅すぎず早すぎず、メロディも作りやすいです。
音源(ソフトシンセ)を挿して“鳴る状態”にする
作曲でいちばん萎えるのが「音が出ない」です。
なので先に、音源を挿して、1音だけでも鳴る状態を作ります。
基本はインストゥルメントトラックを作って、そこに音源を挿します。
最初は、
- ピアノ(コード確認用)
- ベース
- ドラム
- リード音(メロディ用)
この4つで十分です。
ピアノロールの基本(入力・長さ・ベロシティ)
メロディやコードは、基本的にピアノロール(Piano Roll)で打ち込みます。
ここで覚えるのは、3つだけ。
| やること | 意味 | 初心者のコツ |
|---|---|---|
| 音符を置く | 音を鳴らす | まずは4分音符でOK |
| 音符の長さを変える | 伸ばす/切る | コードは長め、メロは短めが作りやすい |
| ベロシティ | 音の強さ | 全部同じにしないだけで自然になります |
ピアノロール操作は、初心者向けに詳しく解説している記事も多いので、困ったらそこも併用すると早いです。
コード→ベース→ドラム→メロディの順に打ち込もう
いよいよ“曲っぽさ”が出てくるところです。
順番はコード→ベース→ドラム→メロディがおすすめ。
理由はシンプルで、コードがあると全部の迷いが減るからです。
まずはコード(和音)で土台を作る
さっきの循環コードから1つ選んで、ピアノで置いてみましょう。
たとえば「C→G→Am→F」なら、1小節ごとにコードを変えるだけでもOK。
最初は、難しい転回とかは気にしなくて大丈夫です。
とにかく、ループ再生して気持ちよく回るところまで持っていきます。
ベースは「コードの一番低い音」を基本にする
ベースは迷ったら、そのコードの根っこ(ルート音)を鳴らすだけで成立します。
Cならド、Gならソ、Amならラ、Fならファ。
これだけで、急に“曲の足腰”ができます。
ドラムでノリを決める(最小パターンから)
ドラムは、最初から凝らなくてOKです。
まずはこの最小セット。
- キック:1拍目(ドン)
- スネア:2拍目と4拍目(タン)
- ハイハット:8分で刻む(チッチッチ…)
これだけで土台ができます。
慣れたら、キックを増やしたり、フィルを入れたりして遊びましょう。
メロディはコード内の音を中心に、少しだけ外す
メロディが難しいと感じるときは、コツがあります。
「コードの構成音」中心にすると、外しにくいです。
たとえばCなら「ド・ミ・ソ」周辺で作る感じ。
そこに、通り道として隣の音を少し混ぜると、自然に動きが出ます。
あと、初心者さんに効く裏ワザをひとつ。
歌みたいに“同じ音を繰り返す”フレーズって、実はめちゃくちゃ使えます。
音数が少ないほど、それっぽく仕上げやすいのでおすすめです。
1ループを「1曲」に育てる:構成と展開の作り方
ワンループが回るようになったら、もう半分できたようなものです。
ここからは“曲のストーリー”を作ります。
ありがちな構成:イントロ→A→B→サビ
いきなり難しい構成を考えなくてOK。
まずは鉄板のこれでいきましょう。
- イントロ(8小節)
- Aメロ(16小節)
- Bメロ(8小節)
- サビ(16小節)
※全部同じループでも、全然作れます。
“足し算/引き算”だけで展開を作るコツ
展開って、難しく考えがちなんですが。
初心者のうちは足し算/引き算がいちばん強いです。
| セクション | やること(例) | 狙い |
|---|---|---|
| イントロ | ドラム抜き、コードだけ | 期待感 |
| Aメロ | 最小ドラム+ベース | 落ち着いて聴ける |
| Bメロ | ハイハット増やす、コードの音域を上げる | 盛り上がりの準備 |
| サビ | 全部乗せ+メロを上に | ピークを作る |
これだけでも「ちゃんと曲」になります。
簡単にそれっぽくする:オートメーション入門
最後に“プロっぽさ”が出るのがオートメーションです。
といっても、最初はこれだけでOK。
- サビに向かって少し音量を上げる
- イントロだけリバーブ多めにする
- フィル前に一瞬だけ全体を小さくする
「曲が動く」感じが出て、完成度が一気に上がります。
仕上げ:簡易ミックスと書き出し(WAV/MP3)
ミックスは沼なので、最初は“最低限”でOKです。
大事なのは、完成させて聴ける形にすること。
まずやるのは音量バランスとパン
まずはこれ。
- 各トラックの音量を整える(特にドラムとボーカル想定の帯域)
- 左右に少し振る(パン)
パンの例はこんな感じ。
| パート | 配置 |
|---|---|
| キック/ベース | 中央 |
| スネア | 中央〜少し中央 |
| コード(ピアノ/パッド) | 左右に少し広げる |
| リード(メロディ) | 中央寄り |
迷ったらこれ:軽いEQとリバーブだけ
プラグインを大量に挿すより、まずは最小で。
EQで“邪魔な低音”を少し削って、リバーブで空間を足す。
これだけで混ざりやすくなります。
書き出し設定の目安(失敗しにくい)
書き出しは、迷ったらこの設定でOKです。
- WAV:44.1kHz / 24bit(あとで編集しやすい)
- MP3:320kbps(共有用)
完成したら、まずスマホに送って聴いてみてください。
スピーカーが変わると“気になる所”が見つかって、次がどんどん良くなります。
つまずきやすい所チェック(初心者あるある)
ここ、最初に詰まりやすいです。
でも大丈夫。ほぼ「設定」か「ルーティング」なので、落ち着いて確認すれば直ります。
音が出ないときの確認リスト
- トラックの出力先がマスター(または正しいバス)になっているか
- ミュート/ソロの状態が変になっていないか
- インストゥルメントトラックに音源が挿さっているか
- MIDIの入力先(キーボード/仮想入力)が正しいか
「1トラックだけ鳴らして確認」すると切り分けが早いです。
遅延(レイテンシー)が気になるとき
鍵盤で弾いたときに遅れるなら、オーディオ設定のバッファが原因のことが多いです。
作曲(打ち込み中心)なら、そこまで厳密じゃなくても大丈夫。
録音するときだけ低遅延にする、でOKです。
打ち込みが機械的:ヒューマナイズの考え方
打ち込みがカチカチに聴こえるときは、
- ベロシティに差をつける
- ほんの少しだけタイミングをずらす
- 同じフレーズを“全く同じ”にしない
この3つが効きます。
一気に直そうとせず、1〜2小節だけ丁寧にやるのがコツです。
あわせて知りたい:上達が早い練習方法と無料素材
最後に、「続けやすくなる」話を少し。
作曲は、続けた人が強いです。ほんとに。
好きな曲のコード進行を“借りる”練習
ゼロから全部作るのは大変なので、最初はコード進行を借りるのがおすすめです。
※ただし、公開・配布する場合は権利の確認が必要なので、ここは安全に行きましょう。
練習としては、コードを真似して、メロディと音色は自分で作るだけでも十分上達します。
無料音源・ループ素材の探し方
「音がしょぼい…」って感じたら、音源や素材で一気に変わります。
探し方のコツは、
- “free VST” + ほしい音(piano / synth / drums)
- “free loop” + ジャンル(lofi / edm / pop)
のように、英語で検索すると見つかりやすいです。
続けるコツ:完成を最優先にする
最後にいちばん大事なことを言います。
上手く作るより、完成させる。
60点でもOKなので、月に1曲、短くてもいいから“終わらせる”。
それを数回やるだけで、操作も作曲も、びっくりするほど慣れます。
まとめ
作曲って、最初は「何からやればいいの?」となりがちですが。
やることを小さく分ければ、ちゃんと前に進めます。
特におすすめなのは、循環コードでワンループを作って、足し算/引き算で1曲に育てるやり方です。
この記事のポイントをまとめます。
- これから始めるならSonar/Next前提が安心
- 最初はキー=C(白鍵)でOK
- コードは「音を3つ重ねる」だけで成立する
- 循環コードを使うと一気に曲っぽくなる
- 作り方は「コード→ベース→ドラム→メロディ」がおすすめ
- ドラムは最小パターンからでOK
- メロディはコード内の音中心だと外しにくい
- 展開は“足し算/引き算”だけで作れる
- ミックスはまず音量バランスとパンが最優先
- 上達の最短ルートは「完成」を積み重ねること
最初の1曲は、正直うまくいかなくて当たり前です。
でも、ワンループでもいいので「形にして書き出す」まで行けたら、それだけで大成功。
次の曲は、今回つまずいた所がそのまま“伸びしろ”になって、ちゃんと前よりスムーズに作れます。
焦らず、楽しく、ひとつずつ。良い作曲ライフを。

