ETC利用照会サービスを長期間使っていないと、事務局から「解約予告メール」が届くことがあります。このメールは、サービスにログインしていない期間が一定日数を超えると送信される仕組みです。普段ETCカードを利用していても、Web上での照会サービスを使っていない場合に対象となるケースがあります。
今回はこの解約予告メールについて、その内容や本物かどうかを見分ける方法、万が一不審なメールだった場合の対処法について解説します。
ETC利用照会サービスとは何か:Webサービスの概要
ETC利用照会サービスは、ETCカードを使った高速道路の利用履歴をWeb上で確認できる無料サービスです。利用明細をダウンロードしたり、月ごとの履歴を確認したりすることができます。法人利用や確定申告の際に役立つこともあり、多くの人が登録しています。
ただし、登録してもWebサービスにログインせず長期間放置すると、利用実績がないと見なされ、解約対象になることがあります。
450日・420日無利用による解約予告の仕組み
ETC利用照会サービスでは、ログインの有無が重要な判断基準です。最後にログインしてからおよそ420日が経過すると、注意喚起のメールが送られ、450日が経過すると解約の対象となります。
メールには「このままご利用がない場合、登録を解除させていただきます」といった文言が記載されており、継続して利用したい場合はログインが求められます。ここで注意すべきなのは、本物のメールであれば正規のURLと送信元から届くという点です。
解約予告メールは本物か?見分けるポイント
ETC利用照会サービスの解約予告メールには、本物と紛らわしい偽物も存在します。特に最近は、公式を装った詐欺メールが横行しているため、慎重に確認することが求められます。
公式サイト・事務局情報と照合する方法
メール内のリンクをクリックする前に、公式サイトのURLと送信元のドメインを照合しましょう。正規のサイトURLは「https://www.etc-meisai.jp/」であり、送信元アドレスもこれに準じています。見慣れないドメインや怪しい英数字が並ぶURLが記載されている場合はアクセスを控えてください。
不審・フィッシング詐欺メールの特徴
詐欺メールには共通の特徴があります。たとえば、緊急を煽るような表現(「至急ご確認ください」「今すぐ対応してください」など)や、不安を誘導する内容が含まれていることが多いです。また、日本語の表現が不自然だったり、フォントやレイアウトが崩れていたりする点も見抜くヒントになります。
ETC利用照会サービス解約予告メールの詐欺・フィッシング被害事例
一部の利用者からは、「ETC関連のメールを装った不審なメールが届いた」という報告が寄せられています。ここでは実際に寄せられている事例をいくつか紹介します。
個人情報・クレジットカード情報の入力誘導に関する注意
偽のメールには、ログイン情報やカード番号の入力を促すリンクが記載されていることがあります。これらにアクセスし情報を入力すると、情報が第三者に渡ってしまうリスクがあります。正規のサイトでは個人情報の入力を促すメールは基本的に送られないため、安易に入力しないよう注意が必要です。
クリック・アクセスのリスクと被害報告
実際に偽メールのリンクをクリックし、情報を入力してしまったことでクレジットカードの不正利用が発生したという被害も報告されています。見覚えのない送信元からメールが届いた場合は、まずは公式サイトを自分で検索し、そこからログインして確認するのが安全です。
メール受信後にとるべき対応と対策
正規の解約予告メールだったとしても、放置せずに対応することが大切です。
配信停止・登録情報の確認手続き
サービスを今後も利用しない場合は、メールに記載されている方法で解約するか、公式サイトから配信停止の手続きを行うことが可能です。一方、継続して利用したい場合は、ログインするだけでアカウントは保持されます。
不安や異常があった場合の相談先
少しでも不安に感じた場合は、ETC利用照会サービス事務局に直接問い合わせを行いましょう。電話やWeb問い合わせフォームが用意されているため、公式サイトを経由して確認するのが確実です。
安全な利用のための基礎知識と今後の予防策
ETC関連のメールを安全に利用し続けるためには、日頃から情報に対する目を養っておくことが大切です。
フィッシング詐欺や迷惑メールから身を守るために
不審なメールが届いた際は、すぐに削除する、または報告機能を利用することで被害の拡大を防げます。さらに、二段階認証の設定やパスワードの管理にも気を配ると安心です。
クレジットカード・個人情報の安全管理
重要な情報はメール経由で入力しない、という基本を徹底することが、予防の第一歩です。クレジットカード会社のサポートも活用しながら、定期的に明細を確認しておくと、不審な動きに気付きやすくなります。
事務局や運営からの正規メールの見分け方と報告方法
ETC利用照会サービスの公式サイトでは、正規のメール例や注意点も公開されています。見分けがつかないときは、それらを参考にすることで冷静に判断できるようになります。また、不審メールが届いた場合は、迷惑メール対策センターなどに通報するのも一つの手です。
ETC利用照会サービスを安全に使い続けるためにも、メールの内容には常に注意を払い、必要な対処を適切に行うよう心がけましょう。