「日本のお城って、いったい何城あるの?」と気になって調べると、2000とか3万とか、数字がバラバラで混乱しませんか。
それ、あなたが悪いのではなくて、“城を何として数えるか(城跡?天守?名城?)”で答えが変わるからなんです。
この記事では、城の数がブレる原因をやさしくほどきながら、旅行や城めぐりにそのまま使えるように、「城跡:約2000」「現存天守:12」を軸にスッキリ整理します。
さらに、日本100名城・続日本100名城の活用法や、初心者でも失敗しない回り方までまとめました。
読み終えるころには、数字のモヤモヤが晴れるだけでなく、「次の休みに、どの城へ行こう?」まで決めやすくなりますよ。
この記事でわかること
- 日本の城の数が「2000」「3万」などブレる理由
- 城跡・天守・名城の“正しい数え分け”
- 日本100名城・続100名城で楽しむ最短ルート
- 初心者向け:お城めぐりの段取りと注意点
日本の「城の数」は結論から言うと“定義しだい”
日本の城の数をパッと答えるなら、いちばん誤解が少ない言い方はこれです。
「城跡(遺構が確認できる場所)」は全国で約2000か所、そして「現存天守」は12城が目安になります。
ただし、ここでいう“城”は人によってイメージが違うので、まずは言葉の整理から一緒にしていきましょう。
まず知っておきたい「城」「城跡」「天守」の違い
「お城」と聞くと、立派な天守(高い建物)を思い浮かべがちです。
でも実は、城の本体は天守だけじゃありません。
堀・土塁・石垣・曲輪(くるわ)・門・櫓(やぐら)など、守りのしくみ全体が“城”です。
| 呼び方 | ざっくり意味 | 現地で見えるもの例 |
|---|---|---|
| 城(城郭) | 防御と政治の拠点(しくみ全体) | 堀・石垣・曲輪・門・櫓など |
| 城跡 | 建物はなくても、遺構が残る場所 | 石垣・土塁・堀・虎口(こぐち)など |
| 天守 | 城のシンボル的な高層建物 | 現存/復興/模擬のいずれか |
つまり「日本の城の数」を知りたいときは、“何を城として数えるか”を先に決めるとスッキリします。
いま見つけやすい目安:城跡は約2000、現存天守は12
初心者さんが検索で知りたいのは、たいてい次の2つです。
①いま行ける城跡はいくつ? → 約2000か所が目安です。
②昔のままの天守はいくつ? → 現存天守は12城です。
“天守がある=全部が昔のまま”とは限らないので、ここは要注意ポイントです。
数がブレる理由(資料・呼び方・遺構の残り方)
城の数が資料によって違うのは、ズルではなく「数え方」が違うからです。
- 同じ場所でも「城」「砦」「陣屋」をどう扱うか。
- 山の中の小さな城を“1つ”としてカウントするか。
- 遺構が薄い場所(伝承地)まで含めるか。
だからこそ、この記事では「目的別」に迷わない整理をしていきます。
時代でこんなに変わる:日本の城の数の推移
城の数は、ずっと同じではありません。
戦が多い時代は増えて、平和になると減っていきます。
ざっくりの流れを先に見ると、理解が一気にラクになります。
| 時代 | 城の数(目安) | なぜそうなった? |
|---|---|---|
| 戦国〜安土桃山 | 2万〜3万 | 各地で防衛拠点が必要になり、小さな山城も増えた |
| 江戸初期 | 約200〜300 | 大名が持てる城を絞り、余分な城を破却 |
| 明治(1873年) | 存城43城など(諸説) | 軍事・行政で必要な城以外を整理し、売却・取り壊しへ |
| 現代 | 現存天守12 | 戦災・火災・解体を経て残った貴重な天守 |
戦国〜安土桃山:ピークは2万〜3万とも
戦国時代は、地域ごとに勢力がせめぎ合う時代でした。
守りの拠点が必要になり、山の尾根や谷を活かした小さな城も含めて、数が膨らんだと考えられています。
「大きい城だけ」ではなく、見張り・防衛のための城(砦に近いもの)も増えたのが特徴です。
江戸初期:一国一城令でグッと減る
江戸幕府が安定を目指すなかで、城の数は一気に絞られていきます。
一国一城令は「城を持ちすぎない」方向に働き、余分な城を壊す動きにつながりました。
このあたりから「城=政治の中心」として集約され、地方の小さな城は姿を消していきます。
明治:廃城令で多くの城が姿を消す
明治6年(1873年)には、いわゆる「廃城令」として知られる法令が出されます。
ざっくり言うと、軍事目的で使う城は“残す”扱い、そうでない城は“整理(売却・取り壊し)”の方向へ進みました。
この時期に、天守や櫓などの建物が失われた城がたくさんあります。
戦災・復興を経て「現存12天守」へ
さらに戦争や火災などで城の建物は失われ、江戸以前から残った天守は12城になりました。
「現存12天守」は、いま残っている“本物の木造天守”の代表選手だと思うとわかりやすいです。

今見られる“お城”は4タイプ
旅行で「お城に行く」と言っても、現地で出会う姿はさまざまです。
ここを押さえるだけで、パンフや案内板の理解度がぐっと上がります。
城跡(石垣・土塁・堀など)
いちばん多いのは城跡タイプです。
天守がなくても、石垣や堀が残っていると、当時のスケール感が想像しやすいです。
山城では、曲輪の段差や堀切が「ここが城だったんだ!」と感じさせてくれます。
現存天守(江戸以前の天守が残る)
現存天守は12城で、どれも大切に修理されながら残ってきた存在です。
階段が急だったり、梁が太かったり、“昔の建物”ならではの体感が味わえます。
復興天守(戦後などに再建)
戦災などで失われた天守を、後世に復元したものが復興天守です。
内部が展示室になっていることも多く、初心者さんには学びやすいメリットがあります。
模擬天守(観光・資料館として建設)
史実の場所に天守がなかったケースでも、観光のランドマークとして建てられることがあります。
「本物かどうか」より、城下町の散策や展示の充実を楽しむ視点だと満足度が上がります。
数を知りたい人が迷わない早見表
ここからは、いちばん実用的なパートです。
あなたが知りたい「城の数」は、どれに近いですか?
「あなたが知りたいのはどれ?」目的別の数え方
| 知りたいこと | おすすめの数え方 | イメージ |
|---|---|---|
| 旅行で行ける城はどれくらい? | 名城(100名城+続100名城) | まずは200城から選ぶ |
| “遺構”を見られる場所は? | 城跡 | 約2000か所(目安) |
| 昔の天守が残るのは? | 現存天守 | 12城 |
代表的な目安(城跡/天守/名城)
混乱しやすいので、もう一度だけスッキリまとめます。
- 城跡:約2000か所(遺構がある場所の目安)
- 現存天守:12城(江戸以前の天守が残る)
- 名城で巡る:日本100名城+続100名城=200城
「日本の城をどれくらい回れるかな?」と考えるなら、200城という区切りはとても扱いやすいです。
旅行計画に落とし込むコツ
城めぐりは、数を知るより“満足度の上げ方”を知ると楽しくなります。
- 天守がある城:写真映え+展示で理解しやすい。
- 城跡中心の城:歩くぶん達成感が強い(山城は特に)。
- 城下町が残る城:食べ歩きやカフェ休憩と相性が良い。
女性の一人旅や友だち旅なら、城下町→城→庭園や博物館の順が疲れにくくておすすめです。

名城で数えるなら:日本100名城・続日本100名城
「城の数の話、結局どこから回ればいいの?」となったら、ここが最短ルートです。
公益財団法人 日本城郭協会が選定した名城リストは、初心者でもハズレにくい“王道コース”になります。
日本100名城(2006年選定)
日本100名城は、2006年に発表された100のお城です。
史跡としての価値、歴史の舞台としての重要さなどを踏まえて選ばれています。
続日本100名城(2017年選定)
続日本100名城は、2017年に発表された“次の100城”です。
100名城と同じ基準で選ばれているので、どちらから始めても楽しめます。
初心者はスタンプラリーが最強に楽しい理由
スタンプがあると、旅の目的が一つ増えます。
「城に詳しくない…」という不安があっても、“押せた”という体験が残るので、次の城にも行きたくなるんです。
まずは近場の1城からで大丈夫です。
まずはここから:現存12天守と国宝5城
「本物の天守を見てみたい」なら、現存12天守がわかりやすい入口になります。
その中でも、さらに価値が高いとされるのが国宝5城です。
現存12天守って何がすごいの?
現存12天守は、江戸以前に建てられた天守が、修理されながら今まで残っているものです。
木の質感、薄暗さ、床のきしみ、急な階段。
“歴史を展示で見る”というより、“建物そのものが資料”なのが魅力です。
国宝5城(どこ?何が違う?)
国宝5城は、現存12天守のうち国宝に指定されている5つのお城です。
| 国宝5城 | エリア | ひとこと |
|---|---|---|
| 松本城 | 長野 | 黒い天守のかっこよさが際立つ |
| 犬山城 | 愛知 | 木曽川とセットで景色が気持ちいい |
| 彦根城 | 滋賀 | コンパクトなのに完成度が高い |
| 姫路城 | 兵庫 | 白さと規模感で“別格”の体験 |
| 松江城 | 島根 | 落ち着いた城下町と相性抜群 |
「どれが一番おすすめ?」と聞かれたら、初めてなら姫路城が王道です。
ただ、人混みが苦手なら、彦根城や松江城の“ちょうどよさ”も推したいです。
“天守だけ”じゃない見どころ(石垣・縄張り・城下町)
天守はわかりやすい主役ですが、実は“通”っぽく楽しめるのは周辺です。
- 石垣:積み方の違いが面白い(角の処理など)。
- 縄張り:門の位置や曲がり方で防御の工夫が見える。
- 城下町:道が曲がっているのは防衛の名残かも。
「天守に入って終わり」じゃなく、一周歩いて“城のしくみ”を体感すると満足度が上がります。

はじめてのお城めぐりを失敗しない段取り
ここは“実用”に振り切ります。
城めぐりは、ちょっとした段取りで疲れ方が変わります。
1日で満足度が上がる回り方(モデル)
初心者さんにおすすめの順番は、これです。
- 午前:城下町で軽く歩く(カフェで体力温存)。
- 昼前:天守や本丸を見学(混む前が◎)。
- 昼:近場でご当地ランチ。
- 午後:石垣・堀・門跡を一周(写真タイム)。
- 締め:資料館や御城印、駅でおみやげ。
「歩く」→「見る」→「休む」を交互に入れるのがコツです。
持ち物・服装・注意点(女性向けにやさしく)
城は坂や階段が多いので、足元が大事です。
- スニーカー:天守の階段が急な城もあります。
- 小さめのリュック:両手が空くと安心です。
- 羽織:天守内部がひんやりすることも。
- 日傘より帽子:風が強い城跡だと日傘は扱いにくい場合があります。
立入禁止エリアには入らない、足場が悪い場所で無理に写真を撮らない。
ここだけ守れば、城めぐりは安全で気持ちいいおでかけになります。
子連れ・雨の日・暑い日の工夫
子連れなら、最初から全部回ろうとせず、見どころを絞るのが正解です。
雨の日は、天守内部や資料館が充実している城だと楽しみやすいです。
真夏は、朝早い時間に外周を歩いて、暑くなる前に室内へ移動するだけで体力が残ります。
まとめ
日本の城の数は、何を“城”として数えるかで答えが変わります。
でも、初心者さんが知りたい範囲なら、整理はとてもシンプルです。
この記事のポイントをまとめます。
- 日本の城の数は、定義しだいでブレる。
- 目安として、城跡は約2000か所。
- 昔のままの天守は、現存12天守。
- 戦国期は、2万〜3万とも言われる。
- 江戸初期に城が減った背景に、一国一城令などの流れがある。
- 明治6年(1873年)の廃城令で、城の建物が失われた例が多い。
- 現代に見られるお城は、城跡/現存/復興/模擬の4タイプ。
- 迷ったら、日本100名城+続100名城(計200)で巡ると失敗しにくい。
- 国宝5城は、まず一度は見ておきたい“王道の入口”。
- 城めぐりは、歩きやすい靴と段取りで満足度が上がる。
「日本の城はいくつ?」は、答えだけを見るとややこしく感じます。
でも実際は、“城跡(約2000)”と“現存天守(12)”を軸に考えると、旅行にも勉強にも使いやすい形にまとまります。
次のお休み、近場の1城だけでもいいので、堀や石垣を一周してみてください。
天守がなくても、「ここが入口で、ここで敵を止めて…」と想像できた瞬間に、お城って急に面白くなります。
あなたの“推し城”が見つかりますように。

